水田雑草ィヌホ夕ルイの発生がァカスジカスミカメによる斑点米被害に与える影響

摘要

カメムシ類が籾の上から内部を吸汁加害し玄 米の一部が黒色または褐色に変色したものを斑 点米という。吸汁部位の変色は，カメムシが加 害した後に細菌や糸状菌による感染が起こるこ とが原因であると考えられている（伊藤，2000)。斑点米は，農産物検杏法に基づく検査におレゝて着色部位が直径1mm以上になると着色 粒として扱われる。着色粒の混入率が0.1% (1000粒に1粒）を超えると2等米に，0.3% (1000粒に3粒）を超えると3等米に格付けさ れる。米の価格は等級によって格差があり，斑 点米の混入によって落等すると生産者は収入面 でマイナスとなる。また，斑点米は精米し白米 にしても着色が残る。このため，産地間競争が 激化し高品質米の生産が求められているなかで， 斑点米の発生は産地にとつて販売面でも大きな 影響を受ける。