発芽抑制遺伝子M/=T-3バがコムギの穂発芽関連形質に及ぼす影響

摘要

【目的】コムギの穂発芽性には種子休眠性が深く関与している。近年、強種子休眠性品種「ゼンコウジコムギ(Zen)」に由来するQTL領域 ^/w.ocs-".7.の主働遺伝子として、発芽抑制 遺伝子MFT-3Aが同定された(Nakamura et al. 2011)。 Zen型のSNPを持つ国内のコムギ品 種では強種子休眠性を示すが、寒地に適応可 能なZen型のコムギ品種は数少なレゝ（Chono et al. 2015)。道総研とホクレン農総研が共同 育成した穂発芽性極難秋まきコムギ「北系 1802J (Yanagisawa et al. 2005)は親品種「ニシ カゼコムギ」由来のZen型を示す（中根ら 2015)。本研究では「北系1802」後代の解析 集団を用いて、穂発芽関連形質の表現型調査 から、寒地における導入の影響を明 らかにした。