ポミクシス性特異的遺伝子の機能解析一ギニァグラスの種子を用いたASG-1遺伝子 組換え体作出へのアプローチ

摘要

アポミクシス（Apomixis)は母親の遺伝子型 だけが子の世代に伝わる生殖様式である.本 研究室ではこれまでに，条件的アポミクトギ ニァグラスからアポスポリ一性胚嚢始原細胞 の出現時期に特異的に発現する遺伝子 (ASG-1)のクローニングに成功している (Chen et al. 1999,2005).さらにASG-1の機 能解析を行うためイネゃシロイヌナズナなど にASG-1の導入を行い，それぞれ組換え植物 体を作出し，報告を行っている（育研別1. 2012,育種別2. 2014).しかしながらASG-1 の由来したギニァグラスへの遺伝子導入は困 難であり，効果的な遺伝子導入法の報告はな されていない.そこで前報では，ギニアグラ スの完熟種子由来カルスからの再分化系を確 立したことを報告した（育研別1.2014).本研究では，ASG-1遺伝子のアポミクトへ の導入を行い，過剰発現やRNAiの解析をす すめるため，ギニァグラスの有性生殖系統と 条件的アポミクシス系統および品種の種子と カルスを用いて，ァグロパクテリゥム法およ びエレクトロボレ一ションでの遺伝子導入の 可能性についていくつかの検討を行ったので 報告する.【材料および方法】エレクトロボ