複数棟の建物のある敷地の移転工法についての補償事例について

摘要

今回紹介する事例は、都市計画道路の拡幅に伴 い、登記名義の異なる複数筆からなる敷地の上に 未登記のものも含めて複数棟の住宅が建てられ、 そのうちの一部の建物が支障となったものである せ、主たる建物力《構外移転となることから、除却 工法を採用した建物を除いた、すべての棟に構外 再築工法を採用して補償を行つた事例である。 本事業において整備しょうとする路線は、市内 の北部地域を結ぶ延長4,320mの補助幹線道路と して都市計画決定された道路である。現在、OO 通（4車線）と△△街道（2車線）との合流点か ら口口橋西詰までの区間の整備が未了であり、ま た、口口橋西詰交差点では付加車線が整備されて おらず、右折車の滞留による著しい交通渋滞が発 生している。更に、歩道についても最も狭いとこ ろでは幅員がlm程度しかなく、安全な歩行者空 間が確保されていない状況である。