より良い環境を、より低コス卜でつくるには？

摘要

「豚にとって快適な豚舎をつくりたい」「建て直すことは難しいけれど、何とか工夫して成績を上げた い」、そうした思いを抱いている農場は多いのではないでしょうか。曰本のように高温、多湿で土地 が狭く、さらに気候にバラツキのある飼養環境において、これらをクリアするためには、原理'原則 にのっとった上での臨機応変な豚舎計画が必要なため、簡単ではありません。ここでは、豚舎の新築改造に当たって注意すべきことや改善のポイン卜などを、全国の事例を交えて紹介していきます。2012年1月31日、今年の新年の挨拶まわりが一通り 終わりました。得意先が沖網県から五島列島まで九州 も全域になり、東日本営業所も北関東、東北、一部北 海道にも点在して広範囲になったことで、1月中には 回りきれなくなっています。挨拶回りでは、毎年「今年度以降の業界の見通しは どうでしょう」とうかがつています力、今年はどこに お邪魔しても「明るさ力可もない」という言葉が共通 していました。南九州においては、昨年は鳥インフル ェンザ、一昨年は口蹄疫、さらにその前年度はサーコ ゥィルス2型による大打撃を受けました。復興に向か つてようやく進み始めたところですが、環太平洋経済 連携協定（TPP)の問題をはじめ、アジアの急速な経 済発展により穀物需給もひつ迫傾向。加えて枝肉相場 も低迷しており、養豚経営の黒字維持は困難さを増し ています。