ムレ肉を防いて:生産成繽向上

摘要

一般社団法人家畜改良事業団家畜改良技術研究所では、19 9 6年から豚のムレ肉の発生に関わる遺伝子のDNA検査を開始しました。その後、2005年に豚の親子判定や個体識別に関する研究.開発に着手しました。2007年からは、DNA検査,情報の養豚への応用について、㈱フリ—デンと共同研究を始め、現在は他の機関も含め広く取り組んでいます。近年、DNAの検査.情報は養豚分野でも益々活用され始め、生産性の向上や安全.安心の確保のために一定の成果を上げてきただけでなく、豚肉の品質や美味しさの向上にも応用されようとしています。ここでは、畜産分野で最も古くから利用されているDNA検査のひとつである、ムレ肉の発生に関わる豚リァノジン受容体1(以下、RYR1)のDNA検査とその利活用について紹介します。