豚のス卜レス低減飼養管理技術の検討 ―尾かじり被害を減らす方法一

摘要

海外、特にョーロッパでは欧州連合(EU)を中心に動物福祉(ァニマルゥエルファ)に関する取り組みが盛んに行われています。日本においても平成十九年度から『ァニマルゥルファに対応した家畜の飼養管理に関する検討会』が開かれ、飼養管理指針の策定が進んでいます。そして、平成二十三年三月には、採卵鶏、豚、肉用鶏、乳用牛、肉用牛および馬の飼養管理指針が出そろう予定となつています。このような情勢の中、栃木県畜産試験場と国立大学法人宇都宫大学は、平成二十年度から『豚のストレスを低減する飼養管理技術』について研究をはじめました。そして、ストレスによって起こるといわれている『他の豚の尻尾をかじる行動(尾かじり)』に着目しました。