肉用牛枝肉情報全国データベースの活用に向けた取り組み

摘要

（独）家畜改良センター（以下：「センター」）では、肉用牛改良の推進と国産牛肉生産の振興に役立てようと、平成14年度から肉用牛枝肉情報全国データベース（以下：「枝肉DB」）を運営してきている。今年度より（社）中央畜産会が運営する大家畜畜産経営データベース（以下：「大家畜DB」）経由で提供される枝肉DBの情報の中で、新たに提供できることとなった情報があるので、その内容を中心に紹介する。 　 枝肉DBは、（社）全国肉用牛振興基金協会が主体となり実施している「肉用牛繁殖雌牛能力評価等対策事業」の中の一つで、血統の明らかな（子牛登記を有する）全国の黒毛和種の枝肉情報（耳標番号、肥育者情報、格付情報及び子牛登記情報を連結した情報）のうち、当該牛の肥育農家の同意が得られたものを4半期ごとに蓄積してきており、最近は、毎年約12万件の情報を蓄積し、全体で64万件以上のデータを蓄積している（平成20年9月現在、6月末までのと畜分）。 この枝肉DBの管理、道営はセンターが行い、肥育者情報、格付情報の調査、入力などについては（社）日本食肉格付協会が、同じく肥育牛の子牛登記情報の入力などについては（社）全国和牛登録協会が行っている。