牛の月齢確認システムにっしゝて

摘要

家畜改良センターでは、厚生労働省による牛海綿状脳症（BSE)対策の国内措置の見直し を受け、牛個体識別システムを活用して牛の月 齢を簡便に確認できる「牛の月齢確認システム」 を開発し、平成25年4月19日から運用を開始 している。本稿において、開発の経緯とシステ ムの概略について御紹介する。日本でのBSE対策を開始してから10年以上 が経過し、国内外のリスクが大きく低下したこ とを踏まえ、厚生労働省では、食品安全委員 会からの科学的評価（平成24年10月：第1次 答申）に基づき、平成25年4月1日力、ら、30力 月齢以下の牛の頭部（扁桃を除く。）、脊髄およ び脊柱を特定危険部位（SRM)から除外すると ともに、と畜場におけるBSE検査対象月齢を 30力月齢超に変更することとした。これを受け、 と畜場法施行規則および厚生労働省関係牛海 綿状脳症対策特別措置法施行規則が改正され るとともに、特定危険部位（SRM)の管理およ ぴ牛海綿状脳症検査に係る分別管理等のガイ ドライン（以下「ガイドライン」という。）が制定 され、と畜場において30力月齢以下であるか これを超えるかによつて牛を分別管理すること となった。