酪農技術の向上と地域市民との 交流目指す栃木県、青木農業祭一共進会開催をきっかけにスタ一卜、今年39回目を迎える一

摘要

「青木農業祭」は、栃木県の那須塩原市青木地区で毎年4月に開催される地域主催のィ ベントで、今年は2011年4月23日に第5回の 開催を予定している。その起源は古く、1961 年に同地区の開拓農協が音頭を取って開催し たホルスタイン共進会に端を発する。共進会 は2011年で39回を数え、設立当初の趣旨は、 戦後、同地区に入植した酪農家が集って交流 を進めながら技術を切磋琢磨することであ り、ほぼ毎年の開催を通して同地区の酪農技 術の向上に貢献している。農協の広域合併を 契機に、2007年から地元企業や商店にも参加 を呼びかけて、現在のような大規模な農業祭 となり、2009年開催時の参加者は2500人を超 える規模であった（2010年は雪で中止）。今年からは地元に工場を構える大手民間企 業や商工会議所も加わる予定で、地域に根ざ した連携の輪を広げて内容の充実を図りなが ら発展している。ちなみに、今回の開催では 70社以上の企業力s協贊、参加を予定している。実行委員会は、20歳で当地に単身入植して 共進会の立ち上げに尽力した酪農家の眞嶋雄 二さん（69)を委員長として、地元の酪農家、 商店、民間企業、農協、農研機構、畜産草地 研究所などの多様な顔ぶれで構成されてお り、企画、渉外、広報、準備、当日の運営す ベてを地元のスタツフで切り盛りしている。