米国牛肉輸入再開条件，6月20日日米合意について

摘要

2005年末にやっと解禁された米国産輸入牛肉は，年明け1月20日の突然のニュース：成田空港の検疫所で輸入された冷蔵牛肉41箱のうち3箱にカットされた子牛のブロック肉に背骨がついたままの状態の牛肉（テレビでも背割り骨付き牛肉の輸入現物が公開された）が発見されたため，再輸入禁止と言う処置になった。 日本政府が米国政府に正式に抗議し，米国ジョハンズ農務長官が直ちに検査の不備を認めたが，その件について新聞各社やマスコミ報道は「それ！見たことか！ 」と米国牛肉検査の不備だけを強調した論評で盛んに日本の消費者の不信感を煽っている現状だが，これはおかしい。 さらに最近の新聞報道によると，6月13日，民主，共産，社民，国民新党の野党4党が［拙速な米国産牛肉の輸入再開を止める国民大集会］を国会近くで開き，各党代表や消費者団体関係者ら約700人が参加し，米国産牛肉輸入再開は6月下旬に予定される小泉首相訪米にあわせた「おみやげ」だとマスコミは面白おかしく批判しているが，これも的を間違えている。