生物統計講座（18）極めて低頻度で発生する所見を背景値と比較する検定法

摘要

病理所見の中で極めて特異な臓器－組滝に低頻度で発生する悪性腫瘍等を含めてー股的にFisherの確率計算法、で対照群と用量群間の差を検定しています。しかし，対照群0/50に対して用量群4/50の発生率では有意差が認められません。 この発生率4/50か病理学者の立場から有意義な発生と考えられる場台，一般的に背景データと何らかの比較が重要な意味を持つと思います。 1用量群と背景デ一夕との比較についてはKrewskiらによつていくつか公表されでいます。 しィかし，計算寺法か繁雑でありコンピュータの手を借りなくては困難です。 最近　 対照群に対する検定の結果に加えて背景データの表示も昆られます。 研究機閏の大標本からなる病理所毘を含めた背景テ一タの公開は試験の信頼性の増大につながります発生率か数％から数10％の場合ほ背景デ一夕に用いた各試験群間の変動を利用、するか，または，それら全群問を用いで信頼区間を設是するなとのいくつかの方法が考えられます。