山地酪農普及、定着条件の再検討

摘要

1本1リツトル325円（消費税込み）の「田野畑山地酪農牛乳」が健闘し、ている。 1996年4月のスタート時点でわずか200本／週だった販売量が、現在では約1，400本／週にまで伸びてきた。 この数量自体は都府県酪農でも小規模経営ー戸の生産量にすぎないが、後述するように「田野畑山地酪農牛乳」の展開は、わが国酪農の展望を考える上で多くの示唆を与えてくれている。 、そこで本稿では、「田野畑山地酪農牛乳」の起点である山地酪農の経営特性を再検計するとともに、アグリビジネスモデルの視点から「田野畑山地酪農牛乳」のマーケティング戦略左考察し、今後「日本型酪農」のー形態として山地酪農が普及定着していくための条件を考えてみたい。