活かせ森林資源－21世紀へ向けた山村，森林経営への提言: 未利用資源の掘り起こしが中山問地域の複合経常を支える

摘要

「国が進めている単一作物の大規模経営では、中山間地域の農林業は、今後、生き残ることばできないと思います」長隼、地域おこしアドバイザーとして全回の中山間地域と深く関わってきた人沢章氏は、そう語った。 中山問地域は、同上面積の約70％、森林面積の約80％。 農業租生産額においても約40％を占め、農林業において重要な役割を折っている。 しかし、中山間地は概して、耕地面積が少なく、その少しの耕作地も傾斜地にぽつんぽつんと点在し、まったく効率的な農作業が行えない地域も見受けられる。 にもかかわらず、耕地の集積が零易な平地と同じ物差しで、これらの地域の農林業をはかることは自ずと無理がある。 もちろん、今様も強まることが予想される農林産物の国際競争に備え、体力を蓄える必要はあるが、その方法は、中山間地域の実情に沿ったものでなくてはならないというのが大沢氏の見解だ。