バイオレメディエーシヨンの実際 ーテ卜ラクロロェチレン類及び灯油汚染サィ卜の修復一

摘要

ノィォレメディエーションを実際に行う際に課題となる①汚染 修復時期の予測，(2)解菌の存在予測，③土中での病原菌の増殖, (4)土壌微生物生態系への影響，について研究してきた。①につい ては，室内実験に基づくシミュレーションによる修復終了時期 の予測，②については，バイオレメディエーシヨン可能^の事前診断方法として，PCE関連物質分解菌を網羅的に検出するDNA マイクロアレイの開発やPCR-DGGE法による灯油汚染サイトの 微生物相の解析を行った。③については，病原菌のモデルとして 大腸菌を用いて，培養法，PCR-DGGE法，クローン解析を用いて， 大腸菌は，環境修復用の栄養剤を添加した土壌、地下水中では増 殖しないことや共存菌によるPCEの脱塩素化作用に影響を及ぼさないことを示してきた。これら，バイオレ之デイエ一シヨンを 応用する際に生じる不安を解消する研究の概要を示す。