今後ジの相場展開は中国市場がカき握る

摘要

副産金属の国際相場がビスマスを除き軒並み高騰している。 これまで液晶素子材料を中心に消費されているインジウムの暴騰劇が話題をさらってきたが,ここへきて環境問題で西側では需要がシュリンクしているカドミウムがプ　中国でのニカド電池需要拡大を背景に1990年以来の高値をつけている。 また，かつては乾式複写機の感光体が主用途だったセレン，テルルは，市場構造が変化する中で新しい用途分野で需要を伸ばしている。セレンは中国でのガラス着色電マン製錬,土壌改良などが好調のほか，テルルも熱竃冷却素子（ベルチェ素子）などに増えている。 またテルルは日本でも相変化記録材料用ターゲット材に需要が増えている。 全体を通して言えることは，中国市場の動きによって国際需給が大きく左右される傾向が強まっていることで,今後の相場展開は中国がカギを握っている。