歯科臨床における「医学写真」とデジタル化

摘要

歯科臨床における「医学写真」で主に用いられているのは，歯科用Ⅹ線写真と歯科用記録写真である．歯科用Ⅹ線写真には口内撮影法Ⅹ線写実intraoral radiography，パノラマⅩ線写真panoramic radiography，頭部Ⅹ線規格写真cephalometric radiography，X線CT写真，等があり，臨床上の目的により選択されて利用されている．歯科用記録写真には顔面規格写真conditioned facial photography，口腔内写実intraoral photography，歯科補綴技工写真等があり，特に審美性を考慮した歯科臨床においては評価方法として重要である．歯科における医学写真のデジタル化は臨床における，効率の良い医学写真の借用を可能にした．医療情報のネットワーク化の時代において，デジタル化された医学写真の活用は極めて重要な課題である．