フォト•ドキュメント近代化改装中の米戦艦「オクラホマ」

摘要

ドックの底から見上げた艦首。改装工事着手間もない頃の状況と思われる。艦首底は軽く前方に突出し，セミ·バルバスバウの状況を呈している。その先端下部の金物はパラペーン曳航用のスケグのようだ。船体下部両舷の丸い穴は53.3センチ水中魚雷発射管口だが，この改装で発射管は2門とも撤去され魚雷兵装はなくなった。オクラホマは米超ド級戦艦の第2陣ネヴァダNevada級2隻の2番艦である。1916年5月の就役で，艦齢11年にして近代化改装を実施した。工期は1927年9月から29年7月まで。施工したのは建造所のニユーョーク造船ではなく，フィラデルフィア海軍工廠であった。ここに掲載した写真のうち5葉目までは改装工事の状況を示すもので，残る3葉は同時期の艦内給養関係諸室のスナツプである。なお改装後の主要目は基準排水量29,000トン，主機レシプロ2基，2軸，出力25,000馬力，速力19.68ノット。