クリーンウッド法の施行で新たな段階に入る日本の違法伐採対策

摘要

昨年5月、伊勢志摩サミットの直前に議員立法で成立したクリーンウッド法が約1年の準備期間を絰て、この5月20日から施行される。「違法伐採木材に対して欧米並みの厳しい規制を」との声を受けて成立した同法だが、すでにあるグリーン購入法との整合性など課題は多い。また合法性の確認が「履行義務」ではなく「努力義務」にとどまっていることから甘さを指摘する声もある。ここでは日本製紙連合会がまとめた資料に基づき、同法成立に至る経緯とその概要、去る2月22日に公表された施行規則案や省令案に対して製紙業界などから寄せられた意見書の骨子を紹介する。