印刷業界でからくり改善を本格導入考える現場、考える人材を育てる

摘要

デジタル技術の普及やIT化の進展により、紙の印刷需要が急速に縮小し、多品種少量生産が進んでいる印刷業界。業界大手の大日本印刷の生産現場ではこれまでは需要増大に対応し大型機械やロボットなどの導入による自動化を進めてきた。しかし現在は、多品種少量生産へ対応するため、製本•梱包工程を中心に自動化に代わる人手作業の効率化や生産性向上が大きな課題になっている。そうした中で、作業負荷軽減、仕掛り削減、工程短縮などに大きな効果を発揮する「からくり改善」の活用に注目。からくり改善はこれまで自動車業界を中心に取り組まれていたが、印刷業界でいち早く導入を始めた。人材教育の上でも重要な手法の1つとして位置づけている。