製造現場の安全管理担当者が理解してむくべま防爆知識

摘要

危険物を製造あるいは取扱う危険物施設では、毎年200件程度の火災事故が発生しており、年々 増加傾向となっている。また、高圧ガス開連では、 2015年において爆発7件、火災7件の災害が発生 している（図1)。ー方、爆発火災災害の詳細について、データは 少し古いが、（独)労働安全衛生総合研究所の爆発 火災データベースには、労働災害が発生した爆発 火災災害がリストアップされており、危険物施設 や高圧ガス関連だけでなく 、ー般事業所なども含 まれている。2000年から04年のこのデータによれ ば、爆発火災災害は00年に78件、01年に88件、 02年に71件、03年に87件、04年には、67件発生しており、この間の合計は391件に上っている。 災害が発生している業種の上位には、化学工業や 石油•石炭製品製造業があり、上位10業種とそれ ぞれの全体に占める比率を示したのが図2である。 これらの10業種で、全体件数の約60%を占めてい る。