[パーティクルボード]化粧板

摘要

我が国における化粧板の歴史は，昭和30年前後からのメラミン化粧合板が始まりであると言われている。現在までにDAP(ジアリルフタレート)樹脂，塩ビシート，プラスチック系シート，各種樹脂のコート紙など様々な化粧材が開発され，世に流通している。化粧板は当初，室内造作物，家具などのフラッシュ構造の表面材として，これらの化粧材を合板，ハードボードなどに付与したものであった。パーティクルボードは，このフラッシュ構造の心材として使用されていたが，その後，コタツ天板，学童用学習机などにDAP，低圧メラミンシートなどを直接オーバーレイした化粧パーティクルボードとして，広く使用されることとなった。現在では，ライフスタイルも変わり，マンションに代表されるように家具も固定式が多くなり，それらの造作物やキッチンのボックス，扉などに，コート紙を貼った化粧パーティクルボードのベタ使いが主流となり，その用途を多種多様に広げている。