大阪府における緑化制度の趣旨と屋上緑化の取り組み

摘要

大阪ではこの100年間に気温が約2.1℃上昇しており，全国平均の1.0℃を上回る速さで温暖化が進行している。この上昇傾向は，特に1950年以降顕著になっており，大阪の気温上昇分と全国平均との差，約1.1℃がヒートアイランド現象により生じたものと考えられている。ヒートアイランド現象は，大都市圏が抱える共通の課題であり，大阪府においては，平成16年6月に「大阪府ヒートアイランド対策推進計画」としてとりまとめ，以降，計画に基づくさまざまなヒートアイランド対策の展開を図ってきた。