建築業界のジレンマ: 仕事は欲しいが技能員が足りない

摘要

技能員不足が深刻化している。平成27年度から建設分野における外国人材の受入れが開始される。アベノミクス効果による経済回復傾向から新築物件は大都市圏で増加傾向にあり，改修市場は堅調に推移している。通販の活発化から物流倉庫の新設は継続して増加しているほか，オリンピック•パラリンピック関連施設や観光客を見込んだホテルの新設，そして東北の復興事業がいよいよ始動する。地方の大型都市でも建築需要は高まりだした。こうしたことから，技能員不足は今後加速度を増すと懸念されている。長引く不況で技能員が離職した。現状の人数では工事量が賄えないことは確実だ。