国連大学ESD・RCE指定を受けた仙台広域圏の地域環境教育活動

摘要

仙台市を中心に気仙沼市，旧田尻町に広がる地域が「仙台広域圏RCE」として国連大学の進めるESD活動のRCEの1つとして認定された。宮城教育大学環境教育実践研究センターは，高等教育機関としてこの地域のリード役あるいはコーディネーター役として関わっており，本稿では水環境と教育という視点から，この地域における初等教育を中心にその現状と課題についてまとめてみた。3地域それぞれで独自の環境教育活動が進んでおり，小学校では地域の川をフィールドにした環境教育活動が盛んである。しかし，その教育実践において課題もあり，学校にはさまざまな支援が必要である。大学をはじめNPO・NGOなどからの支援の下に環境教育をESDに発展させることにより，学校における「総合的な学習の時間」の新たな展開ができると考える。