水生生物指標でみると河川水の清浄度は若干のアップ

摘要

国土交通省と環境省は6月3日，2015年度の全国水生生物調査の結果を公表した。それによると，2015年度の調査には，夏休み期間を中心として多くの学校(小中学校等：約37,000人)や市民団体等(市民団体•子供会•観察会等：約16,000人)など58,143人が参加した。その結果，全国の調査地点2,227地点のうち，全体の62%の地点でサワガニやカワゲラ類などの指標生物の生息が確認され，「きれいな水」と判定されている(前年度は61%)。同調査は，河川に生息する水生生物のうち，①全国各地に広く分布し，②分類が容易で，③水質に係る指標性が高い29種を指標生物として河川の水質を総合的に評価するものである。広く一般市民等の参加を得て実施しており，本年も夏休みに期間に実施が予定されている。