「創造とふれあいの海洋・拠点都市」呉より

摘要

広島県呉市は,広島県の中心都市である広島市の南東に位置し,2005年3月にかけての市町村合併により人口約256,000人,多島美あふれる瀬戸内海に約300kmの海岸線を持つこととなった特例市である.戦前は,日本一の海軍工廠を持つ町として発展を遂げてきた町も,終戦によりその都市基盤を失い荒廃することとなったが,1950年に制定された旧軍港市転換法により旧軍施設への企業誘致が行われ,瀬戸内海有数の臨海工業都市として発展を遂げてきた.中でも造船は,戦艦大和築造にいたる戦前からの技術が継承され,世界最大級のタンカーやコンテナ船が数多く進水している.呉市では現在,「創造とふれあいの海洋・拠点都市」を目指し,町づくりが進められている.