地下埋設物が輻輳する交差点内を開放型矩形シールドで施工: 大阪市営地下鉄第8号線　緑橋駅連絡通路

摘要

大阪市営地下鉄第8号線建設工事のうち，緑橋停留場部における既設地下鉄第4号線との連絡通路工事では，交通量の多い交差点直下でかつ地下埋設物も臨検しており，開削工法単独での施工は困難であったことから，開削工法と開放型矩形シールド工法の併用により工事を行った．本稿は，開放型矩形シールド工法を採用した経緯とともに，狭隘な施工空間での作業状況や掘進時に直面したさまざまな課題や対処方策（地盤改良，地中障害物撤去，土砂搬出など）を紹介しながら，施工実績を報告するものである．工事は無事に終了しており，適切な補助工法を採用することによって，開放型シールド工法の安全性・経済性が確認された．