急崖な坑口部をグラウンドアンカーとコンクリート補強工で克服: 国道414号静浦バイパス沼津アルプストンネル

摘要

沼津アルプストンネル工事では，到達側坑口が急崖斜面で構成されており，急崖の法面対策を行った後に到達掘削を実施した.急崖の法面対策では，詳細な亀裂•浮石調査結果をもとに法面対策の照査を行い，設計に反映することで，グラウンドアンカーの機能を最大限に発揮させた.トンネル掘削においては，亀裂•浮石調査から確認できた亀裂の少ない箇所まで発破掘削を行い，亀裂の出現が懸念されるところで掘削を中断した.残りの掘削で緩みを発生させないために，機械掘削の選定や計測体制を整備するとともに，法面対策や偏土圧地形の対策としてコンクリートによる押え盛土を施工したのちに，到達掘削を実施して，変状なく施工できたことから，ここに報告する.