平成30年度第100 •101回交通工学講習会報告

摘要

本研究会主催の交通工学講習会を，6月28日（東京会場)，10月19日（大阪会場）に開催した。講習テーマは,『自動走行システム〜自動運転社会の実現に向けて〜』であった。最近，自動走行システム（自動運転）が,交通事故の削減，物流の効率化,地域公共交通体系の再編といった諸課題に対応した新技術として着目され多くの関心と期待が寄せられている。一方で,自動走行システム（自動運転）が普及する過渡期においては，都市部での渋滞悪化やシステムの過信•誤作動による新たな事故の発生等が懸念されており,交通工学の観点から課題を見据え，それらの対応策や新たな制度，仕組みを提示していくことが重要である。本講習会は,我が国の将来における自動走行システム（自動運転）の実現に向けて，最新の動向を紹介するとともに，現状の課題について概観するものであった。