「新しい段階」に向けた日本企業の対中投資ビジネス戦略とは？

摘要

さる10月25日，北京の人民大会堂にて日中平和友好条約締結40周年記念レセプションが800人以上の出席をえて盛大に開催された。中日友好協会の招聘を受けて筆者も日中協会理事長として野田毅会長のもと参加した。時同じくして安倍総理が日本の首相として7年ぶりに公式に北京を訪問，李克強総理ともども記念レセプションに出席し，ともに歓迎のスピーチを行った。安倍総理は過去一度公式に中国を訪問している。それは2006年9月で，「氷を割る旅」と評された。前年中国で発生した反日デモで冷え切った関係を改善するための訪中であった。今回2018年10月の安倍総理の訪中は，2012年の尖閣諸島問題で火が吹いた反日暴動によって反目した両国関係を修復するためである。5月の李克強総理の訪日に続く安倍総理の訪中によって日中関係は「新しい段階」に向け動き出したと言っていい。