パンデミックインフルエンザの脅威について

摘要

今年の春先に中国において鳥ィンフルェンザA (H7N9)ウィルスのヒトへの感染例が 初めて報告され、死者の発生を伴う局地的な 流行を引き起こした。これに先立っては、中 東での新型コロナウィルスによる重症呼吸器 症候群の発生や、日本国内でも発生例が確 認されたダ二媒介性の感染症である重症熱 性血小板減少症候群（SFTS)などの出現が 報告されており、現在でも新たな感染症の出 現への懸念は尽きない。先に述べた鳥インフ ルェンザA (H7N9)ウィルスの流行は中国 内での一過性のものに留まり、現在は小康を 保っているが今年の秋から冬にかけて再 出現する可能性もある。