2050年への手紙30年後のモビリティ社会•モビリティ文化

摘要

人口減少，超高齢社会に対応していくためには，今後，道路が利用状況に応じて柔軟に空間を再編していくIaaS (Infrastructure as a Service)の設計思想が重要です。これまでの車両の通行台数やサービス水準を基本とした道路デザインから，人の通過人数や人の移動サービス水準，新しいモビリティを含む交通手段毎のサービス水準を基本とした道路デザィンが要求されていくでしよう。例えば，路線別の後期高齢者数や路線別の自動車非保有者数等といつた交通量ではない30年後の道路利用者像を描き，利用者を主体とした道路デザイン，速度のデザインへの政策転換が急務だと言えます。