低炭素社会のエネルギー利用を科学する⑥／「エネルギー利用史」に学ぶ（その1）: 自然哲学をヒントに技術誕生、学理が進歩して近代産業誕生

摘要

地球温暖化と人為的温室効果ガス排出に関する科学的rn真偽はどうあれ、すでに国際政治の場で温室効果ガス排rn出削減に向けた国際交渉が積み重ねられつつある。rn　昨年12月にコペンハーゲンで開催されたCOP－15rnの会議では、京都議定書（対象期間2008～2012年）rn以後の新たな合意を目指していたものの、先進国・途上rn国の溝が深まり、COPの国際交渉を仕切ってきた巨∪rnに代わり2大排出国、アメリカと中国の交渉に委ねられrnた観がある。その結果、COP－16開催国のメキシコは、rn合意の大きな進捗を諦め、交渉中の先進国もGHG肖り減rnに熱意を失いつつあると報道されている。rn　経済・国力に直結するだけに、筆者が呼ぶ「人類の新rnしい十字架」をどうやって背負うか、単にEUの国際戦rn略や主導で片づく問題ではないように思う。