強い意識と現場力が火力発電の高い経済性と信頼性を実現する

摘要

私は入社以来、火力発電所の運転業務および保修業務に携 わっており、現在は発電効率の高い改良型コンバインドサイクル発電プラントを3ユニット保有する品川火力発電所で機械系機器の保修業務に従事している。 火力発電は主要な発電方法の1つであり、現在では日本国内の発電量の約9割を占めている。中でもコンバインドサイクル発電は、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせ、熱エネルギーを効率良く利用することができ、比較的安価で環境面においても有利であることから、近年大きく注目されている。さらに、大きな特徴として機動性に優れている点があり、発電ユニットの運転·停止が短時間で容易にできるため、需要の変化に即応した運転が可能である。前述から、コンバインドサイクル発電プラントは、電力需要の少ない夜間は停止し、電力需要がピークになる日中は最大出力を求められる。私の現在の業務は、需要に応じた電力を安定的に供給すべく、機械系機器について機能維持を図るための計画立案や工事設 計、工事監理を行っている。