IFAC CPES2018国際シンポジウムの開催報告

摘要

本稿では、2018年9月4日（火）から9月6日（木）まで東京都中野区の明治大学中野キャンパス（図1）で開催されたIFAC（International Federation of Automatic Control：国際自動制御連盟）第10回電力·エネルギー制御シンポジゥム(Symposium on Control of Power and Energy Systems： CPES2018/URL https://www.cpes2018.com)について報告する。1981年に京都で開催されたIFAC World Congressにおいて電力系統関係のセッショントラックがあったが、IFACにおいて電力システム関係のIFACシンポジウムを今回、日本において開催することは初めてである。このシンポジゥムの焦点は、電力系統とプラント制御の研究分野に加えて、最近の電力系統の話題として、スマ一トグリツド、スマートシティ、再生可能エネルギー、マイクログリッド、PMU(Phasor Measurement Unit)による広域制御、電力市場などに重点を置いている。なお、IFAC Symposium on Control of Power and Energy Systemsは、1980～1990年代にはIFAC Symposium, on Power Systems and Plantsと呼ばれ、その後、現在のシンポジウム名に変更された経緯がある。