溶融Zn－Al系めっき鋼板

摘要

日本国内においては,少子高齢化にともなう人口減少や景rn気低迷,非正規雇用の拡大による消費の縮小傾向を反映して,rn溶融めっき鋼板全体の需要はここ数年低迷を続けている.そrnの中にあって溶融Zn－Al系めっき鋼板の需要が比較的堅調にrn推移しているのは,溶融Zn－Al系めっき鋼板の主要な用途でrnある建材分野での長寿命・メンテナンスフリー志向の高まりrnによるところが大きく,溶融Znめっき鋼板から耐食性に優．rnれた溶融Zn－Al系めっき鋼板に需要が置き換わってきている.rn溶融Znめっき鋼板の耐食性向上を目的として開発されたrn溶融Zn－Al系めっき鋼板は,国内では1980年代に本格的なrn商業生産が始まった.その当時,溶融Zn－Al系めっき鋼板をrn使用した建物は,建築後ちょうど一世代を経過した時期にあrnたり,さまざまな環境で実際の建物に使用された溶融Zn－Alrn系めっき鋼板の実績が,この先続々と報告されると期待されrnる.rn本解説では,まず溶融めっき鋼板の製造技術について紹介rnし,溶融Zn－Al系めっき鋼板の開発経緯,めっき皮膜組織,rn耐食性,課題を示したうえで,至近の開発動向を述べる.