紫外光•真空紫外光により励起する高分子表面改質反応

摘要

高分子材料は，金属やセラミクスと比較すると耐候性が低 く，太陽光を長期間浴び続けると劣化する。太陽光内の 紫外光(Ultra-Violet, UV光）と環境中の酸素分子がその主要 因であるが，高分子材料の分子構造に依存するさまざまな光 化学反応も誘起される。このようなUV光化学反応は, 高分 子材料を表面改質にも有用であるが，その場合には，光化学 反応励起を目的に開発された各種UV光源を使用する。通常， 光子エネルギーの大きいUV光を用い，より効果的に表面化 学反応を誘起する。そのため，表面改質UV光源には，しば しば，地表での太陽光には含まれない短波長UV光が使われる。