ほぐしを利用した液状泥土の造粒技術

摘要

従来，浚渫土やへどろ，建設汚泥などの液状泥土は，その大部分を回収，脱水処理，運搬などして，産業廃棄物や建設発生土(残土)として処理されてきた。これに対し，近年，液状泥土を造粒固化して，埋立て材，裏込め材，埋戻し材，盛り土材，養浜材，覆土材，路盤材などとして有効活用する手法が提案•実用化されている。液状泥土を造粒固化する方法として，固化材との混合に加えて，例えば高分子凝集剤を添加する方法などがある。しかし，従来の高分子凝集剤を添加する液状泥土の造粒固化方法においては，液状泥土を所望の状態に造粒させるために高価な凝集剤を多量添加する必要があり，高コストの処理方法となる。