地盤に刻まれた大地震の痕跡6.地震·活断層の評価は一般にどのように 認知·理解されているか？

摘要

平成28年4月に発生した熊本地震は，地震調査研究 推進本部（地震本部）が事前に評価を行っていた活断層 で，想定に近い地震が発生した初めての事例であった。 しかし地震の発生後，この評価結果が，地元の行政や一 般の住民へ十分に伝わっていないばかりか，評価本来の 意図と逆の安心情報として受け取られていたとの報道等 もあり，公表のあり方についての問題点が指摘された。