メタン活用の裾野を広げる「いしかわモデル」

摘要

『下水道統計』によると比較的規模の大きな下水処理場ではメタン発酵技術の導入が進んでいますせ、日流入量が1万m~3/日最大以下の小規模な下水処理場では、ほとんどの処理場でメタン発酵を実施していません。この傾向は石川県内でも同様で、大半を占める小規模下水処理場では脱水による減量後、外部へ委託処理•処分(焼却埋立、肥料化など)しており、ほとんどの処理場でメタンガスの有効利用が実施されていないのが現状です。現在、石川県では年間約20千DS-tの下水汚泥が発生しており、平成25年度の有効利用量は9.5千DS-t(うち消化ガス利用7.7千DS-t)、有効利用率は47.1%に留まっています。