下水道バイオマス利活用に向けた現状と展望

摘要

下水道は都市内に張り巡らせた管渠を通じて、水、バイオマス、リン、熱など、さまざまな資源が流れて集まってくるインフラであり、ここから取り出した資源·エネルギーの活用が非常に期待されているところである。例えば、全国で発生する下水汚泥を固形燃料化した場合、約110万世帯分の電力消費量に相当すると考えられ、下水道の有する資源·エネルギーは、天然資源に乏しい日本における「日本産」の資源として、非常に有望なポテンシャルを有しているといえる。