下水道本管から宅地内への逆流を防ぐ逆流抑止マス

摘要

近年、時間あたり50mmを超える降雨の発生頻度が増大しており、この突発的な集中豪雨は、浸水被害を代表とするさまざまな悪影響を及ぼしています。これは、下水道配管内においても例外ではありません。古くから下水道整備を行ってきている自治体では、下水処理システムのーつである合流式下水処理システムが採用されており、この合流式下水処理システムにおいては、集中豪雨により大量の雨水が下水道管路内に一気に流入した際、急激な管内の水位上昇により下水道管路内および排水設備管路内の空気圧が急上昇し、各家庭の衛生器具の封水を飛散させる現象が起きています。場合によっては、雨水自体も管内に逆流し、取付け管から公共ますへと流入し、最悪の場合、屋内へ逆流することも想定されます。