半導体事業は2割増収 車載·白物家電向けが牽引

摘要

サンケン電気㈱(埼玉県新座市北野3-6-3、048-472-1111)が発表した2013年度(14年3月期)通期業績予想のうち、半導体事業は売上高が前年度比21%増の1150億円、営業利益は同44%増の115億円を計画する。引き続き車載·白物家電向けが増収に貢献するほか、LED照明事業も大きく拡大する見通し。好調を持続する自動車市場に加え、白物家電市場も12年度下期以降、回復局面にあることから、両巿場に対して積極的な事業展開を継続する考え。具体的には、車載用は同11%増の約580億円、白物家電用は同24%増の約181億円を計画する。車載用では、子会社のアレグロマイクロシステムズがさらに増収に貢献する見通し。車載用ホールセンサーが主力製品の同社では今期、日系の完成車メーカー向けの売り上げ比率が高まるという。これにより、アレグロの地域別売り上げ比率は、欧州30%、日本30%、北米25%、アジア15%となる見通し。従来は欧州35%、日本25%あった。