2014配線板技術ロードマップ スマホ·自動車など有望市場が拡大 透明スマホの登場も紹介

摘要

(社)日本電子回路工業会(JPCA)はこのほど、2014年度版のプリント配線板技術ロードマップを策定した。配線板にとって重要な市場である電子機器セットや半導体パッケージ関連などの市場を総合的に俯瞰し、最新の技術トレンドを盛り込むとともに、配線板メーカーに戦略的提言も積極的に行っている。経営資源を集中して効果的に技術開発や投資タイミングを決定する重要な指標にもなり得る。第1回は配線板の主なアプリケーション市場を中心に紹介する。◇◇◇わが国の配線板市場は、08年のリーマンショックを契機に歴史的な円高などで国内生産額が右肩下がりとなっている。台湾、韓国の急激な追い上げと、中国企業の台頭で国内配線板メーカーは窮地に立たされているといっても過言ではない。しかし、今後ともIoT(Internet of Things )といったあらゆる機器がインターネットに接続し、人々の利便性や快適性に貢献する機器が爆発的に広がりを見せ、プリンタブルエレクトロニクスやストレッチャブルエレクトロニクス技術などと融合して、配線板市場がさらに拡大することは間違いないだろう。