スマートグリッドに関するA部門の活動紹介－電磁環境技術委員会とスマートグリッドとEMC調査専門委員会の活動

摘要

電気学会の基礎·材料·共通部門（A部門）は，電気工学の応用分野である「電力·エネルギー」，「電子·情報·システム」，「産業応用」，「センサ·マイクロマシン」などの，いずれにも共通する基盤学術を広範囲に取り扱っている。A部門には現在「教育フロンティア」，「電磁界理論」，「プラズマ」，「電磁環境」，「パルス電磁エネルギー」，「放電」，「光応用·視覚」，「計測」，「誘電·絶縁材料」，「金属·セラミックス」，「マグネティックス」，「電気技術史」の12技術委員会がある。これらの技術分野を基礎に，これを見直し，更に新しい分野を開拓していくことを目指している。特に，応用分野が明確になっていない新技術を積極的に取り上げ，このような技術の応用が確定するまで育てること，また，先端的基礎技術についても幅広く取り扱うことによってA部門は電気学会の発展の先導的役割を果たそうとしている。本稿では，A部門におけるスマートグリッド関係の活動紹介として、特に電磁環境技術委員会，およびその下で調査活動を実施している「スマートグリッドとEMC調査専門委員会」の活動に焦点を絞って概説する。