移動受信端末用放送受信LSI

摘要

パナソニック㈱.(大阪府門真市大字門真186、06-6908-1121)は、車載・ポータブル機器用のデジタル放送受信フロントエンドLSI(写真)を開発し、サンプル出荷を開始した。業界で初めてシングルチップ上にRFチューナーとOFDM(直交周波数分割多重)復調回路をそれぞれ4系統組み込んでおり、機器のコスト削減や低電力化などに寄与する。3月から量産出荷する予定で、生産は前工程・後工程とも外部に委託する。移動受信端末用のTVフロントエンド回路は、高精度なアナログ特性を必要とするRFチューナーと、大容量メモリーが必要な復調部は、プロセスが異なるため別チップで構成されるのが一般的。本製品は、独自のCMOSチュナー回路をDRAM混載プロセスにチューニングし、高感度・高妨害耐性RF技術を加え、RFチュナーとOFDM復調回路を各4系統および誤り訂正用メモリーをシングルチップ上で統合することに成功した。