電子情報産業の世界巿場 14年は5%成長に

摘要

電子情報技術産業協会(JEITA)は、電子情報産業の2014年の世界生産見通しをまとめた。個人モバイル端末が前年比13%増、医用電子機器が9%増と業界を牽引し、生産額は前年比5%増の261兆円(電子工業191兆円+ITソリューションサービス70兆円)となり、世界経済を上回る成長になると予測した。このうち日系企業の生産額は前年比3%増の38.8兆円(電子工業33.4兆円+ITソリューションサービス5.4兆円)と、2年連続でプラスになると予測した。ただし伸び率は世界平均の5%よりも低い。デイスプレーが11%増、医用電子機器が10%増、カーAVCが6%増と世界生産の伸びを上回り、堅調な成長を維持する見通しだ。国内の電子工業(電子部品+デバイス+電子機器)33.4兆円のうち、国内生産額は前年比暴の11.8兆円と4年ぶりにプラスに転じる。同12%増を見込むディスプレーなどが牽引役となる。これにより海外生産比率は65%と前年並みを維持する。為替レートの是正で生産の海外移転が横ばいに転じる見通しだ。