SPE業界 変化のとき: 改造•リファブ•サービスを新たな柱に 中古装置ビジネスを強化 「純正メーカー」ならでは付加価値追求

摘要

半導体製造装置(SPE)メーカーが新たな事業の柱として期待を寄せる改造•リファブ•アフターサービスなどのポストセールス部門に焦点を当てた本連載。3回目は、ダイサーやグラインダーなど後工程装置巿場で最大手のディスコの戦略を取り上げる。同社は後工程装置業界では珍しく、リファブを含めた中古装置ビジネスの強化を進めている。シンガポールにリファブ拠点同社は後工程装置専業メーカーとして年間1000億円以上を売り上げる(加工ツールなど消耗材含む)。主力のブレードダイサーやグラインダーのほか、LED向けにレーザーダイザーを投入して巿場を席巻するなど、キャッチコピーにもなっている「切る•削る•磨く」に特化した事業展開を進めている。中古装置ビジネスに力を入れ始めたのは2012年からだ。従来、独立系サードパーティーにほぼ一任されたかたちとなっていた中古装置の買い取り•販売事業を強化すると発表した。具体的には、自社のネットワークを通じて中古装置を買い取り、12年7月に竣工したシンガポールのリファービッシュセンター「DISCOHI-TEC Singapore One-Stop Solution Center」で、専任のエンジニアによってリファービッシュを行う。中古装置ビジネスの強化に乗り出すきっかけについて、営業本部長兼海外営業部長の吉永晃常務勢行役員は「サードパーティーによる中古装置販売がメンテナンスやパーツ供給で不安があり、ユーザー側から『ぜひディスコにやって欲しい』という要望が強かった」と明かす。