分水嶺に立つ船舶管理と国際船員市場

摘要

国際海運市場では船腹の過剰感がいまだ拭い切れない。しかし新造船の発注量は増加し続けている。世界経済には明るい兆しが見えてきた。今後は中国のみならず、東南アジア、南米、アフリカ等新興市場の成長がけん引し、世界経済はさらに拡大するだろう。投機筋も含め、新造船の仕込みがいま必要とされている。 こうしたなか外航海運業は今後、将来の船腹確保と同時に船舶管理体制の充実、つまリ船員の増強が求められるだろう。いや、その準備と競争はすでに始まっている。来るべき将来を見据え、船主や船舶管理各社が動き始めているのだ。